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【アンケート調査】就活における生成AIの利用状況│企業・業界の情報収集にも37.2%が活用
就職活動における生成AIの活用が広がるなか、企業研究や応募先の検討にもAIは利用されているのでしょうか。また、AIを通じて得た情報は、企業への理解や応募意向にどのような変化をもたらしているのでしょうか。ここでは、就活生180名を対象にしたアンケート調査の結果を紹介します。
調査概要
・調査名:就活におけるAI使用状況に関するアンケート
・調査期間:2026年8月24日〜8月31日
・有効回答数:180名(男性51名/女性129名)
・調査方法:インターネット調査
就活生の4人に3人以上が生成AIを利用

まず、就職活動における生成AIの利用状況を尋ねました。
「積極的に繰り返し利用した」は36.1%、「必要な場面で何度か利用した」は32.2%でした。「1〜2回程度利用した」の7.8%を含めると、生成AIの利用経験者は76.1%(137名)にのぼります。
また、「積極的に繰り返し利用した」と「必要な場面で何度か利用した」を合わせると68.3%となり、約7割が就職活動のなかで生成AIを複数回利用していました。
今回の調査では、生成AIを一度試すだけでなく、就職活動のなかで複数回利用している人が多いことがわかりました。
最多の活用場面は「ES・自己PRの作成・添削」で約8割

次に、生成AIを利用した137名を対象に、就職活動のどのような場面で利用したかを尋ねました。
最も多かったのは、「エントリーシート・履歴書・自己PR・志望動機の作成や添削」の79.6%でした。次いで「面接対策」が46.0%、「自己分析」が38.7%と続きます。
一方、「企業選びや業界・企業に関する情報収集」も37.2%にのぼりました。生成AIは文章作成や選考対策の補助に加えて、企業や業界について調べる手段としても利用されています。
企業研究の情報源として生成AIが利用されていることから、企業側にとっても、AI上で自社がどのように説明されているかは確認したい情報接点の一つになりつつあると考えられます。
企業選びでは「事業内容・特徴・働き方を調べる」が最多

生成AI利用経験者137名に、企業選びや応募企業の検討において、生成AIをどのように利用したかを尋ねました。
最も多かったのは、「企業の事業内容・特徴・働き方などを調べる」の32.9%でした。
そのほか、「それまで知らなかった業界や企業を見つける」が24.8%、「応募先や入社先について相談する」が24.8%、「希望する条件に合う企業を探す」と「複数の企業を比較し、応募先を絞り込む」がそれぞれ24.1%となっています。
一方、「企業選びや応募企業の検討には利用していない」と回答した人は30.7%でした。
生成AIは、すでに知っている企業について調べる用途に限らず、企業を見つける、条件に合う候補を探す、複数社を比較するといった場面にも利用されています。企業名がまだ決まっていない段階でも、生成AIが新たな企業を知ったり、候補を比較したりする情報源になっていることがうかがえます。
生成AIで調べた企業情報は「仕事内容・キャリアパス」が最多

生成AI利用経験者137名に、企業についてどのような情報を調べたかを尋ねました。
最も多かったのは、「仕事内容やキャリアパス」の35.0%でした。続いて「社風・企業文化や働き方」が29.2%、「事業内容や将来性」が27.7%、「社員の口コミや企業の評判」が27.0%となっています。
「給与・年収や福利厚生」は25.6%で、条件面に加えて、仕事内容や働き方など入社後のイメージにつながる情報も生成AIを通じて調べられていました。なお、「企業について調べる目的では利用していない」は32.1%です。
仕事内容やキャリアパス、社風などは、求職者が企業への理解を深め、自分に合う企業かを検討する材料になります。企業側には、自社について必要な情報を十分に発信できているかに加え、その内容がAI上でどのように説明されているかを確認する視点も求められるでしょう。
38.0%が「企業への理解が深まり、企業選びの軸が明確になった」と回答

生成AI利用経験者137名に、利用したことで企業選びや応募意向にどのような変化があったかを尋ねました。
最も多かったのは、「企業への理解が深まり、企業選びの軸が明確になった」の38.0%でした。
「企業の比較や応募先の絞り込みがしやすくなった」は27.0%、「それまで知らなかった業界や企業を知り、検討する範囲が広がった」は26.3%となっています。
応募意向については、「企業への応募意欲や志望順位が高まった」が17.5%だった一方、「応募意欲や志望順位が下がった」と回答した人も8.0%いました。
今回の結果からは、生成AIが企業情報を取得するためだけではなく、企業理解や応募先の検討にも利用されている様子がうかがえます。AI上で提示される企業情報が、求職者の判断材料の一つになっている可能性もあります。
最大の不安は「誤った情報を信じてしまうこと」

最後に、生成AIの利用有無を問わず、全180名に就職活動で生成AIを利用することへの不安や懸念を尋ねました。
最も多かったのは、「誤った情報を信じてしまうこと」の36.7%でした。
次いで「自分らしさや自分で考える力が失われること」が33.3%、「文章や回答がほかの就活生と似てしまうこと」が30.0%となっています。一方、「とくに不安や懸念はない」は27.8%でした。
Q1では76.1%が生成AIの利用経験があると回答しました。一方、全180名を対象とした本設問では、36.7%が「誤った情報を信じてしまうこと」に不安を感じていました。
企業研究に生成AIが利用される場合、自社について不正確な情報や古い情報が提示されれば、求職者の企業理解に影響する可能性があります。企業側も、公式情報を充実させるとともに、AI上で自社についてどのような情報が回答されているかを確認する必要性が高まっていると考えられます。
まとめ|生成AIは企業を「知る・比較する・選ぶ」場面にも使われている
今回の調査から、生成AIは文章作成や面接対策に加え、企業研究や応募先の比較・検討にも使われていることがわかりました。就活生にとって、生成AIは企業を知り、理解を深めるための情報源の一つになりつつあります。
一方で、誤った情報への不安も見られました。企業側には、自社について正確で十分な情報を発信するとともに、その情報が生成AI上でどのように扱われているかを確認する視点が求められるでしょう。
こうした環境では、生成AI上で自社がどのように言及・評価されているかを把握し、必要な情報発信やコンテンツ改善につなげるLLMO(Large Language Model Optimization)も、採用領域における情報設計の一つとして考えられます。
自社が関連する質問で候補として挙がっているか、仕事内容や働き方が正確に説明されているか、競合と比較された際にどのような特徴が示されているか。AI上での自社の見え方を確認することは、求職者との情報接点を整えるうえでも重要になっていくでしょう。
本調査データ・取り扱いについて
・構成比(%)は小数点第2位または第3位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
・複数回答(MA)の設問は、回答者1人が複数の項目を選択できるため、各項目の合計が100%を超えます。
・Q2〜Q5は、Q1で生成AIを「利用した」と回答した137名を母数としています。Q6のみ全180名が対象です。
・本調査は男女比に偏りがあります(女性129名/男性51名)。男女別の数値を参照する際は、サンプル数の差を踏まえてご覧ください。
・本調査結果を引用・転載する際は、出典として「AKARUMI『就活における生成AIの利用状況』」と明記し、本記事へのリンクを添付してください。



