【アンケート調査】AI回答はサービスの印象にどう関わる?47.0%が公式サイトと同等以上の影響を回答

【アンケート調査】AI回答はサービスの印象にどう関わる?47.0%が公式サイトと同等以上の影響を回答

生成AIが紹介するサービスの特徴は、その後の印象や比較検討にどのように関わるのでしょうか。株式会社ipeでは、500名を対象に、架空の経費精算サービスを紹介するAI回答と公式サイトを順に見てもらうアンケート調査を実施しました。AI回答を見た段階での候補選びに加え、公式サイト閲覧前後の印象や閲覧後の検討意向を紹介します。

調査の概要

項目 内容
調査名 AI回答による印象調査
調査期間 2026年9月14日
対象者 会社員(正社員)、経営者・役員
有効回答数 500名
調査方法 インターネット調査
提示した情報 架空の経費精算サービス4つを紹介するAI回答と、そのうち1つのサービスの公式サイト
調査の流れ AI回答を閲覧→詳しく調べたいサービスと印象を回答→公式サイトを閲覧→印象・評価・検討意向・情報源の影響を回答

回答者には、従業員50名ほどの会社で、紙やExcelなどに分散した経費精算をまとめて管理できるツールを探す場面を想定してもらいました。サービス名やサイトは本調査のために用意した架空のものです。

※本調査は、同じ回答者がAI回答、公式サイトの順に閲覧する設計です。AI回答を見ない比較群は設けていないため、AIで言及されること自体の効果や、情報の提示順による影響を分けて検証したものではありません。

調査で提示したAI回答とサービス

紹介した4つの架空サービスのうち、1つを「調査対象サービス」として、公式サイト閲覧前後の印象を比較しました。

AI回答では、架空の4サービスを、導入支援・費用・柔軟性・シンプルさという切り口で紹介しました。以下は、回答本文での紹介内容の要約です。

サービス 回答本文での主な紹介の切り口
サンプルデスク 導入時の設定支援や運用サポート
調査対象サービス(サンプルワークス) 費用とのバランス。月額3万円から・初期費用なし
サンプルフロー 自社の経費ルールに合わせた柔軟な設定
サンプルタスク 機能を絞ったシンプルな使いやすさ

調査対象サービスは、AI回答では費用面を中心に紹介しつつ、専任担当者のサポートや、申請項目・承認フローを設定できる点も説明しています。

※提示した比較表では、サンプルタスクを「タスクや案件」の管理と紹介し、回答本文では経費精算と説明しています。以下には、その違いを含め、調査で提示した内容を掲載しています。

生成AIへの質問と回答を見る ▼

想定した場面と質問

あなたが勤務先で、経費精算ツールを探している場面を想定してください。そこで、生成AIに以下の質問をしました。

「従業員50名ほどの会社で、経費の申請や精算が紙の領収書やExcel、複数のツールに分散しています。これらをまとめて管理できる、中小企業向けの経費精算ツールでおすすめを教えてください。」

生成AIからの回答

50名規模で、経費の申請・承認・精算をまとめて管理したい場合は、何を重視するかによって選びやすいツールが変わります。主な候補を比較すると、次のようになります。

ツール 向いている用途 料金目安
サンプルデスク 導入時のサポートを重視したい 月4万円〜
サンプルワークス 費用を抑えながら業務情報をまとめたい 月3万円〜
サンプルフロー 自社の業務に合わせて細かく設定したい 月5万円〜
サンプルタスク シンプルにタスクや案件を管理したい 月2.5万円〜

導入支援を重視するなら「サンプルデスク」

サンプルデスクは、経費の申請・承認・精算をまとめて管理できるクラウドサービスです。導入時の設定支援や運用サポートが用意されているため、初めて経費精算システムを導入する企業でも利用を始めやすいでしょう。

社内にシステム導入の経験が少なく、導入時の支援を重視したい企業に向いています。

費用とのバランスを重視するなら「サンプルワークス」

サンプルワークスは、経費の申請・承認・精算をひとつのシステムで管理できる、中小企業向けの経費精算クラウドです。月額3万円から利用でき、初期費用はかかりません。導入時には専任担当者によるサポートがあり、申請項目や承認フローも自社の経費ルールに合わせて設定できます。

必要な機能をそろえつつ、費用を抑えて経費精算システムを導入したい企業では候補になりそうです。

自社に合わせたいなら「サンプルフロー」

サンプルフローは、経費の申請・承認・精算をまとめて管理できるクラウドサービスです。申請項目や承認フロー、経費規程などを企業ごとに細かく設定できるため、現在の経費ルールに合わせて運用したい場合に向いています。

既存の業務フローを大きく変えずに導入したい企業では検討しやすいでしょう。

シンプルに使いたいなら「サンプルタスク」

サンプルタスクは、経費の申請と精算をシンプルに管理できるクラウドサービスです。機能を絞った構成で、複雑な設定をせずに利用を始められることを特徴としています。

まずは経費申請のデジタル化から始めたい企業に向いています。

50名規模であれば、サポート・費用・柔軟性・シンプルさのうち、何を優先するかを決めて比較すると選びやすいでしょう。

調査結果の概要

  • 公式サイト閲覧後、47.0%が「AI回答のほうが影響している」または「どちらも同じくらい」と回答しました。
  • AI回答後に具体的な特徴を選んだ373名のうち、47.5%が公式サイト閲覧後も同じ特徴を選びました。
  • 最初に調査対象サービスを選んだ人は、他サービスを選んだ人に比べ、公式サイト閲覧後の検討意向が高い傾向でした。

47.0%が、印象へのAI回答の影響を公式サイトと同等以上と回答

47.0%が、印象へのAI回答の影響を公式サイトと同等以上と回答

公式サイト閲覧後、調査対象サービスへの現在の印象には、どちらの情報がより影響していると感じるかを尋ねました。

「AI回答のほうが影響している」と「どちらも同じくらい」を合わせると47.0%でした。公式サイトを見た後も、約半数がAI回答を同等以上に影響する情報源として挙げています。一方、「公式サイトのほうが影響している」と回答した人は33.2%で、「AI回答のほうが影響している」の14.8%を上回りました。

この結果は、公式サイトを訪れた人も、それ以前に見たAI回答を踏まえてサービスを捉えている可能性を示しています。企業には、サイト内の説明に加え、AI上で自社の特徴がどう紹介されているかを確認する視点が必要でしょう。

なお、この割合は回答者が自覚した影響を示すもので、実際の行動への効果を測定した数値ではありません。

詳しく調べたいサービスは、2番目と最後に紹介された候補に集中

詳しく調べたいサービスとして選ばれた割合は、最後(4番目)に紹介されたサービスが37.6%、2番目が36.4%で、合わせて74.0%でした。今回の回答では、最初に紹介された候補が最も多く選ばれたわけではありません。

この結果を踏まえると、企業がAI上での露出を確認する際は、掲載順だけで検討されやすさを判断せず、紹介内容も合わせて見ることが大切です。後半に登場していても、詳しく調べたい候補として選ばれる場合があります。

ただし、各サービスは料金や説明内容も異なり、掲載順を入れ替えた比較はしていません。そのため、2番目や最後に掲載されることが有利だと示す結果ではありません。

AI回答で抱いた印象は、公式サイト閲覧後に変化

AI回答で抱いた印象は、公式サイト閲覧後に変化

調査対象サービスへの印象を、AI回答後と公式サイト閲覧後に同じ選択肢で尋ねました。

AI回答後と公式サイト閲覧後では、選ばれた印象の内訳に変化が見られました。「料金面で導入しやすい」は22.8%から12.0%に減少し、「はっきりした印象は持たなかった」は24.4%から31.8%に増えています。

提示したAI回答では費用面を中心に紹介していました。今回の結果からは、そこで抱いた印象が、公式サイト閲覧後もそのまま維持されるとは限らないことがうかがえます。一方、情報が増えれば必ず印象が明確になるわけでもありません。

企業にとっては、AI上で伝わる特徴と、公式サイトで伝えたい強みを照らし合わせることが、情報発信を見直す手がかりになります。

AI回答後に抱いた具体的な特徴への印象は、47.5%で一致

AI回答後に抱いた具体的な特徴への印象は、47.5%で一致

AI回答後に具体的な特徴を選んだ373名について、公式サイト閲覧後も同じ特徴を選んだかを集計しました。

AI回答後に具体的な特徴を選んだ人の47.5%は、公式サイト閲覧後も同じ特徴を選んでいました。全体の割合が変化する一方で、個人ごとに見ると、閲覧前後で印象が一致した人も約半数いたことがわかります。

この一致は、最初の印象が残った可能性に加え、公式サイトでも同じ特徴を確認した可能性があります。そのため、AIの説明が印象を固定したとは断定できません。それでも、AI回答を見た段階で抱いた特徴が、その後のサービス理解と共通する場合がある点は注目されます。

企業側には、AI上で伝わっている特徴を把握し、公式サイトでもその根拠や具体的な利用場面を確かめられるようにする視点が求められるでしょう。

最初に選んだサービスによって、公式サイト閲覧後の検討意向に差

最初に選んだサービスによって、公式サイト閲覧後の検討意向に差

AI回答後に調査対象サービスを選んだ人と、他サービスを選んだ人で、公式サイト閲覧後の同サービスへの検討意向を比較しました。

公式サイト閲覧後の検討意向に肯定的だった人は、最初に調査対象サービスを選んだ人で56.6%、他サービスを選んだ人で34.6%でした。両者には22.0ポイントの差があり、AI回答後の候補選びと、その後の検討意向に関連が見られます。

この差には、もともと重視する条件やサービスとの相性が関わっている可能性があり、AI回答が検討意向を高めたとはいえません。ただし、企業がサイト閲覧後の評価だけを見ると、その前から存在する関心の違いを捉えにくくなります。

AI回答を通じてどのような利用者の候補に入り、何を期待されているかを把握することは、サイトで伝える内容や訴求を検討するうえで参考になるでしょう。

まとめ|AI上での紹介内容も、比較検討の判断材料に

今回の調査では、公式サイト閲覧後も、AI回答が印象に同等以上に影響していると感じた人が47.0%いました。また、AI回答後の候補選びと閲覧後の検討意向には関連が見られ、最初に抱いた具体的な特徴への印象が一致する人もいました。

一方、公式サイト閲覧後に印象が変わる回答もあり、AI回答だけで評価が決まるわけではありません。企業には、AIが自社のどの特徴を中心に紹介し、公式サイトでその期待に応える説明ができているかを確認する視点が求められます。

LLMOでも、言及の有無とともに、比較表や説明文を含めた紹介内容の正確さと、強みの伝わり方を捉えることが大切でしょう。

集計・結果の解釈に関する注記

・割合は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しています。

・全500名がすべての設問に回答しています。クロス集計の母数は各図表に記載しており、「同じ特徴を選択」の47.5%は373名を対象とした数値です。

・本調査は架空のサービスと特定の提示内容を用いたもので、実在するサービスや普段のAI検索利用全般に当てはまるとは限りません。

・提示した比較表と回答本文では、一部サービスの用途の説明が異なります。また、料金や説明の分量にも違いがあるため、候補選択の差を特定の訴求だけによるものとは解釈できません。

・公式サイト閲覧は調査内で案内したもので、実際の流入・問い合わせ・購買行動は計測していません。情報源の影響は回答者の自己申告であり、AI回答による因果的な効果を示すものではありません。

引用・転載について

本調査結果を引用・転載する際は、出典として「AKARUMI『AI回答はサービスの印象にどう関わる?』」と明記し、本記事へのリンクを添付してください。

数値を引用する際は、対象者数や集計条件も併記してください。

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